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そーせいM1DLBポスター発表①~迷路でのアルツハイマー早期発見

こんにちは。shiroshiroです。

昨日、そーせいのほうから「知識」ページでM1DLBに関するポスター発表2件が掲載されました。

2019.07.22 開発
アルツハイマー型認知症患者に対する修正型の正解経路探索学習の活用
https://soseiheptares.com/2019/07/Use-of-a-modified-hidden-pathway-maze-test-in-patients-with-Alzheimers-Disease-dementia.html?ctry=jp

こう…わたしも含めてみなさんM1の行方にピリピリムードな中で放り込んできているんですが、早いところいい発表を出してほしいです。

該当ページはほぼ英語で、誤訳か何かでネガティブなものとの誤解も生じてきているようで、ここで記事として出したいと思います。

今回の主要なテーマは「迷路検査」です。先にツイッターのほうで多少書かせていただきました。

見出し
・迷路検査?
・P1b患者を使っての検査
・認知症の早期発見は何をもたらす?

迷路検査?

今回は、ポスター発表2件の内、前者のほうを取り上げます。

USE OF A MODIFIED HIDDEN PATHWAY MAZE TEST IN PATIENTS WITH ALZHEIMER’S DISEASE DEMENTIA
Chris J Edgar1, Tim Tasker2, … ,Pradeep J. Nathan2
1.  Cogstate, New Haven, CT, USA / 2.  Sosei Heptares, Cambridge, UK
[ポスターリンク]
1st authorがCogstate社のChris J Edgar氏、2nd authorがHeptaresのTim Tasker氏、Last authorがPradeep J. Nathan氏です。

このCogstateという会社ですが、調べてみますとオーストラリア証券で上場している、認知系測定を専門とした科学&サービス&技術会社だそうです。そんな会社もあるんですね。Heptaresよりも認知のプロなのかもしれません。

 

背景です。迷路実験自体は、マウスなど動物実験で昔から行われてきました。マウスに迷路を通らせて、学習能力を検証するといったものです。

今回は、認知症患者の方にやって頂いていますので、紙面orモニター上の迷路を攻略して頂きます。

この時の視空間学習(visuospatial learning)と実行機能(executive function)が、AD(アルツハイマー病:Alzheimer's Disease)に大きく関係するそうです。要は「見て、記憶して、判断する」ができるかどうかです。

通常、迷路と言えば↓のようなものを思い浮かべると思います。しかし、今回はこれを用いません。

使うのは、Hidden Maze(隠された迷路)という、下図での灰色部が無い真っ白の碁盤の目で行います。

グロトン迷路学習テスト(GMLT:Groton Maze Learning Test)と言って、特定のルールのもと診断をするのですが、ここではごくごく簡単にご紹介します。

左上がスタートで、右下がゴール灰色が正解のルートですが、実験者は正解ルートを知りません。そして、盤上の数字が被験者が選択したタイルの順番です。

上図で矢印"→"で表現されているのは、試験中に発生したエラーを意味します。

・2→3(黒線):探索エラー(正解ルートでない)
・3→4(赤線):ルールブレークエラー(同じタイルを二回タップした)
・8→9(緑線):忍耐強いエラー(一度正解ルートに戻って、もう一度エラーした)
・12→13(灰線):ルールブレークエラー(最後に正解したルート(11)に戻っていない)
・16→17(青線):ルールブレークエラー(対角線上の移動はNG)
・20→21(紫線):ルールブレークエラー(正解ルートにそって後方に移動した)

こういったエラー数をカウントして検査を行うわけです。ルールが複雑そうです。健常者はまだしも重度の認知症患者が行えば、そもそも成立するかどうかさえ怪しそうです。

そこでGMLTを単純化し、軽度から中等度レベルの認知症患者向けにテストを行った。」

というのが全体の背景になります。(背景が長い)

P1b患者を使っての検査

そして実際の「修正GMLT」ですが、10×10タイルに28個からなる正解ルートを設定します。

・正解ルートを選択したら緑色のチェックが表示されたままになる
・「間違えたら、最後に選択した正解ルートに戻る」のルールを廃止
・間違えた場所は赤の×印がつき、再度ルート予想をする
・試行回数は5回
・少し時間を取って、1回のリバースリコールトライアル(暗記逆走?)も実施

ということで少し簡単になっています。これでエラー数、信頼性、練習効果について分析を行いました。

被験者は下図の通りです。全体で53名(男性14名、女性39名)、平均年齢72.5歳、最低54歳、最高85歳。軽度認知症が31名、中等度が22名です。


MMSE…ミニメンタルステート検査。30点満点中、23点以下で認知症の疑い、27点以下で軽度認知障害の疑いがあると判定。
NPI-12…妄想、幻覚、興奮、うつ・不快、不安、多幸、無為・無関心、脱抑制、易刺激性・不安定性、異常行動、睡眠、認知機能変動の12項目で、頻度(0~4点)、重症度(0~3点)の積として算出。得点が高いほど重症。レビー小体型認知症向け。
MMSE、NPI-12の二つはアリセプトの主要評価項目として使用されている。

 

結果のひとつめが下図で、要点は下記のとおりです。(MMSEは↑の※参照願います。)


・試行回数を重ねるごとにエラー回数が減る(右図)
・未完走が10回(18.9%)、逆走で4回(7.5%)
・未完走者10名はMMSEが低く(17.3)、中等度の疾患がある可能性が高い(90%)
・どの検査でもエラー回数ゼロは無かった。

二つ目が下図ですが、同じ年齢の健常者と比較した結果です。


・平均エラー回数 AD患者:76.98回、健常者:49.06回
・軽度と中等度AD患者の間で、明確な違いが明らかになった。
・ただしこれは統計的に有意というほどではない。

 

だいたいこのようなイメージでお願いします。

Table5はどういう意味なのか筆者にはわかりませんでした。じきに判明するかもしれません。

認知症の早期発見は何をもたらす?

Conclusion(結論)に移りたいと思います。最初の書き出しでもう結論を書いています。

Hidden pathway maze learning may be a valuable probe of short-term memory and executive function in AD. Whilst the removal of complex rule sets may make the test more feasible in the dementia stages of the disease, increasing severity of disease may limit utility for some patients.

”隠された迷路の経路学習はADにおいて、短期記憶・実行機能の価値ある判断材料になるかもしれない。

複雑なルールを削除すると、認知症のステージのなかで、テストがより有効になり得るが、

症状が深刻な場合は、ある患者にとっての有用性を制限することになる。"

つまり「軽度のAD患者においては有効な検査手段」、「中等度になってくると少し有効ではないかも」ということです。
(信頼性等々、検証に関わる文面については省略させてください。)

ただ、認知症というのは早期発見をして、事前に症状の進行を抑えることが大事になってきます。ですので、軽度のAD患者を見つけ出すことは大変有効です。

なぜなら、そーせいは経口薬で安価な候補物質であるHTL0018318を持っています。

早期発見後にHTL18318を投与していけば、症状の進行をいち早くストップさせることが可能かもしれません。理屈通りにかみ合ったら非常によい相乗効果をもたらすと思います。

 

今回はこれで以上にしたいと思います。後半のポスターはまた次回でお願いします。

そして最後に自己質問です。"この検査、HTL0018318を投与した患者には行ったんでしょうか?”

きっとやっているでしょうね。

おわり

 

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