カルナバイオサイエンス バイオ重大ニュース バイオ銘柄

カルナバイオサイエンスの偉業 大型契約を解説

こんにちは。shiroshiroです。本日は2回目です。

本日2019/6/25の取引開始前、カルナバイオサイエンスから驚きのリリースがされました。

2019年06月25日 リリース
「ギリアド・サイエンシズとのライセンス契約締結に関するお知らせ」を掲載しました。 
https://www.carnabio.com/output/irlibrary/593_ja.pdf

この契約の内容には、わたしも大変驚かされました。日本の100億クラスのバイオベンチャーがこのクラスの契約をするのは驚くばかりです。

ホルダーの皆様、大変おめでとうございます。

見出し
・ギリアドとどんな契約をした!?
・脂質キナーゼって何!?
・ギリアド、巨額契約、脂質キナーゼの可能性

ギリアドとどんな契約をした!?

今日のIRからは、おおよそ以下の3点が主要なポイントになってきます。

・脂質キナーゼプログラムの開発・商業化に係る全世界における独占的な権利をカルナバイオからギリアドに供与
・その対価として、一時金20百万ドル(約21億円)を受領
・のちの開発によって、最大450百万ドル(約472億円)の開発マイルストンを受領

まず、一時金によって、カルナバイオサイエンスは一発で今期黒字になってしまいましたね。威力がすごいです。

最大450百万ドルのマイルストンとありますが、この数字は立派です。なにしろ段階としては、"Discovery(研究中)"にあたり、まだ全く臨床に入っていないのです。

ちなみに同じDiscoveryの契約では、そーせい&ファイザー間で189百万ドル×10本ペプチドリーム&バイエル間で1,245億円÷(本数不明)です。

つまり、そーせい・ペプチドリームに引けを取らない、むしろ1本当たりではそれを上回っていることになります。

この結果に結びついた脂質キナーゼとは、いったい何なんでしょうか?

脂質キナーゼって何!?

リリースを見て、あわてて調べ始めた次第ですが、カルナバイオでの初出は2016年12月期Q2の決算資料からのようです。

「新しい創薬ターゲット DGK」と題されて、Immuno-oncology(がん免疫療法)にうって出ようとしています。

DGKとはジアシルグリセロール キナーゼ(Diacylglycerol kinase)の略称であり、これが脂質キナーゼを指します。

この当時は、これで新しいパイプラインを作るという話ではありませんでした。

"創薬事業"ではなく"創薬支援事業"として、このDGKたんぱく質10種類を販売、大規模スクリーニング受託契約を目指そうとしていました。(この段階で自社パイプラインはどれだけやろうとしていたんでしょうね。)

なお、翌年2017年12月期Q3の資料では、DGKアッセイキットの大型契約受注は難しいと判断し、466百万円→238百万円へ売り上げを下方修正しています。(P.10)

パイプラインとして登場したのは、決算説明会資料で見る限り2017年12月期Q4の資料に登場しました。当然"Discovery(研究中)"です。

ここからいきなり、あのIRに化けるのはさすがに予想できないですね。もし、予想できた方いたら経緯を教えて頂きたいです。

 

ギリアド、巨額契約、脂質キナーゼの可能性

ギリアドという会社は、他の大手企業に比べると日本では知名度が低いかもしれません。

ギリアドサイエンシズは設立こそ1987年と比較的若い会社ですが、数多くのヒット薬を生み出し、最新の世界医薬品売上ランキングでは12位に位置する米大手製薬会社です。

そのギリアドが巨額契約を結んで、プログラムを丸ごと買った脂質キナーゼにはそれほどの可能性があったのでしょうか。軽くですがふれていきましょう。

そもそもキナーゼとは…

アデノシン3リン酸(ATP)のリン酸部分を別の場所にくっつけてしまう酵素(触媒)


です。付ける先がタンパク質ならタンパク質キナーゼ、脂質なら脂質キナーゼ。ただし、脂質は独自技術が求められるみたいですね。

それを三回やったら何になりますか? →
そーせいホルダーならおなじみのアデノシンになります。このアデノシンがA2A受容体に結び付くのをブロックするのが、AZD4635です。

カルナバイオサイエンスの場合は、脂質キナーゼ阻害剤です。

阻害剤によって酵素の働きを抑え、アデノシンになることそのものを防ぐことを意味します。

ただ、ここから"脂質"キナーゼだとどういういいことがあるのか、筆者もよく理解できておりません。これ以上はやめたいと思います。

なおキナーゼ阻害剤の代表格としてあるのが、B-Raf&チロシンキナーゼ阻害剤ソラフェニブ(商品名ネクサバール)です。

どこかで聞いたことある名前だと思いませんか? →
はい。そーせいホルダーにはMina TherapeuticsのMTL-CEBPA併用でおなじみの肝臓、腎臓がんの薬Sorafenibです。

ギリアドは脂質キナーゼ阻害剤にソラフェニブのような可能性を求めているのか……思いはギリアドにしかわかりません。

とにもかくにも、カルナバイオホルダー様おめでとうございますと改めて申し上げて、終わりにしたいと思います。

 

おわり

なぜそーせいがいいの!?理由は「note」で好評発売中!

-カルナバイオサイエンス, バイオ重大ニュース, バイオ銘柄

Copyright© shiroshiroのバイオ株投資 , 2020 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.