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【バイオ講座】バイオ企業の平均給与!そーせいは?伸び率首位は?

こんばんは。shiroshiroです。

本日は、とあるニュースを引用する形で、バイオベンチャーの平均給与について記事にしたいと思います。

2019.07.16
【2019年版】製薬会社年収ランキング 1000万超は10社―トップは3年連続ソレイジア
https://answers.ten-navi.com/pharmanews/16592/

ランキングはすべて上述の記事から引用しております。それを土台にいろいろ書いていきますのでよろしくお願いします。

見出し
・製薬会社年収ランキング
・意外な増加額TOP
・恐怖の平均年収-20%企業はどこ!?

製薬会社年収ランキング

出典となる記事の集計ルールは、"2018年4月期~2019年3月期の有価証券報告書に記載されている単体の平均年収"となっています。

早速見ていきましょう。

順位 前年 社名 上場 平均年収 前年比 平均
年齢
平均
勤続
年数
(万円) (万円) (%)
1 1 ソレイジア・ファーマ 1,460.0 -116.3 -7.4 48.4 3.6
2 9 サンバイオ 1,350.6 341.0 33.8 42.5 1.7
3 4 そーせいG 1,241.3 153.6 14.1 47.3 3.1
4 7 エーザイ 東1 1,099.2 54.6 5.2 45.2 20.6
5 3 第一三共 東1 1,097.9 -6.0 -0.5 43.0 18.9
6 8 武田薬品工業 東1 1,094.0 55.2 5.3 41.5 15.1
7 2 シンバイオ製薬 J 1,076.6 -118.4 -9.9 48.9 3.8
8 5 アステラス製薬 東1 1,071.7 -7.7 -0.7 43.5 17.9
9 6 大塚HD 東1 1,054.9 -21.3 -2.0 44.0 3.3
10 10 ペプチドリーム 東1 1,016.0 22.4 2.3 38.9 2.9
11 11 中外製薬 東1 983.9 30.9 3.2 43.0 16.9
12 15 アンジェス 932.3 46.1 5.2 50.7 6.6
13 17 大正製薬HD 東1 924.4 49.2 5.6 44.9 16.2
13 12 キョーリン製薬HD 東1 924.4 -5.7 -0.6 45.3 19.1
15 14 小野薬品工業 東1 917.0 11.5 1.3 41.8 15.5
16 13 塩野義製薬 東1 904.2 -15.1 -1.6 41.7 17.3
17 21 大日本住友製薬 東1 891.0 28.2 3.3 42.3 17.2
18 19 生化学工業 東1 873.3 7.1 0.8 40.4 13.7
19 20 ブライトパス・バイオ 872.7 7.4 0.9 43.2 3.1
20 22 協和キリン 東1 856.2 19.3 2.3 42.8 18.4

首位から順に、ソレイジア・サンバイオ・そーせいという並びになりました。1位、2位、3位すべてマザーズ独占です。

単体の人数で出ているので、参照人数が少ないのかもしれません。それぞれ直接有報を確認しました。

1位 ソレイジア・ファーマ

ソレイジアは単体従業員数17名、連結ですと31名です。

これでも前年より116万円下がっているというのですごいですね。給与は17名で約2.5億円ほどかかる計算になります。(前期は24億の赤字)

2位 そーせいグループ

そーせいは単体従業員数19名、連結ですと161名です。文中では、前期末と比べて6名増加していると書かれています。

そこで18年3月期の有報を見ますと、平均勤続年数が下がるのは当然ですが、平均年齢が下がって、給与が上がっているんです。すごくないですかこれ。

よほど若くて高給のとれる実力者が入ったのか、年齢の高い一人が平均給与を上げたのか。すごく驚きの内容になっていました。

(いっそ、そーせいに就職させてほしい…いい仕事しますので(苦笑))

3位 サンバイオ

サンバイオは単体従業員数12人、連結ですと43人です。サンバイオの平均勤続年数1.7年って、どういう現象が起こっているんでしょう。ガンガン社外に出向した結果でしょうか。

20社の内、最短の結果となりました。

 

あと、3社以外の情報として、ペプチドリームがこの中で一番平均年齢が若い(38.9歳)という結果になっていました。

社歴は2006年7月で長くもなく、短くもなくという所ですが、積極採用をしたのでしょうか。数年分の有報で確認する必要がありそうです。

意外な増加額TOP

記事内では、増加額TOPのランキングも出ていました。それが↓のような結果です。

順位 社名 上場 増加額
(万円)
増加率
(%)
平均年収
(万円)
1(2) サンバイオ 341.0 33.8 1,350.6
2(3) そーせいG 153.6 14.1 1,241.3
3(69) テラ J 124.9 28.9 557.0
4(46) スリー・ディー・マトリックス J 106.8 18.5 685.6
5(42) タカラバイオ 東1 80.4 13.1 695.8
6(68) オンコセラピー・サイエンス 58.6 11.7 558.1
7(6) 武田薬品工業 東1 55.2 5.3 1,094.0
8(4) エーザイ 東1 54.6 5.2 1,099.2
9(65) ミズホメディー 東2 51.0 9.5 588.4
10(13) 大正製薬HD 東1 49.2 5.6 924.4

※順位の()書きは、年収ランキングの順位。

トップはサンバイオです。増加率33.8%はいったい何があったのか…こちらも前々期の有報を引っ張ってきました。

上の表との比較がしづらいので、整理します。

・従業員数:8名→12名
・平均年齢:41.6歳→42.5歳
・平均勤続年数:1.7年→1.7年
・平均年間給与:1009万円→1350万円
・再生細胞事業人数:3名→7名
※連結従業員数:32名→43名

単体では再生細胞事業の人数が倍以上、連結でも43名と34%増です。

やはり、ここ最近のSB623の臨床試験を踏まえて、勝負に行っていると言えるのでしょうか。戦力を大幅に増強しているといって過言ではありません。

なお、2位にそーせいがいますが、次回以降のネタにしたいと思います。

恐怖の平均年収-20%企業はどこ!?

つぎは、逆に減少額ランキングです。

現実にこういう目にあったら本当にきついです。そんな企業が以下の通りになります。

順位 社名 上場 減少額
(万円)
減少率
(%)
平均年収
(万円)
1(75) ジーンテクノサイエンス -120.7 -19.0 514.0
2(7) シンバイオ製薬 J -118.4 -9.9 1,076.6
3(1) ソレイジア・ファーマ -116.3 -7.4 1,460.0
4(31) ジーエヌアイG -104.1 -11.9 769.8
5(77) UMNファーマ -77.8 -13.2 511.0
6(73) わかもと製薬 東1 -40.3 -7.2 521.8
7(53) 日本ケミファ 東1 -36.7 -5.4 643.5
8(53) 千寿製薬 非上場 -33.7 -5.0 644.2
9(21) 田辺三菱製薬 東1 -30.2 -3.4 846.0
10(58) キャンバス -25.4 -4.0 615.6

最下位はジーンテクノサイエンスとなりました。

もともと年収が高くて大幅減ならまだましなのですが、630万からのマイナス120万円。

ジーンテクノは単体のみ26名、平均年齢50.3歳、平均勤続年数4.5年です。

これをネタにどうこうするつもりは一切ありませんが、非常に心が締め付けられる内容になってしまいました。

ジーンテクノの経営陣の方々、赤字脱却に向けて頑張ってください。

 

記事は以上にしたいと思います。有報で給与面の内容を見るというのも、意外に会社の実情が見えてきそうでいいですね。

おわり

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