こんにちは。shiroshiroです。
先日、あるツイートをしました。
そーせいの空売り残高情報は見るようにしているのですが、その中でモルガン・スタンレーMUFG証券の残高が0.5%を下回り、報告義務が無くなったのです。
……
…………モルガン・スタンレーの霊圧が…………
…消えた……? pic.twitter.com/7X73U3eC44
— Shiroshiro(休職中) (@Shiroshiro4565) July 17, 2019
ツイートそのものネタ風味になっていますが、モルガンスタンレーはそーせい株主を長期にわたって苦しめてきた因縁の相手です。
下落相場の中でほぼずっとまとわりついていた印象があるので、ホルダーの中でも苦々しい思いをした方は多いと思います。かくいう私もその一人です。
そんな各証券会社の空売り残高は、日ごとではありますが、閲覧することができます。
ここではバイオ講座として、空売り残高に触れつつ、そーせいではどうなっているか見てみましょう。
見出し
・空売り残高の閲覧方法
・そーせい株価と空売り残の推移
・値上がりで証券会社大炎上?
空売り残高の閲覧方法
空売り残高の閲覧方法で、個人的には二つの情報源を使っています。
日本証券取引所グループのほうは、一日の全銘柄の動きをエクセル形式で掲示しています。
karauri.netのほうでは、個別銘柄で検索できたり、証券会社別に見れたり、様々なことを行っています。普段使いする分には、後者の方が使いやすいでしょう。
ただ仕様として、当日の残高推移をその日に見ることはできません。1日~2日のタイムラグが存在します。
なので、不自然な暴落、突然の暴騰などがあった時、すぐに見れないということは言えます。少々残念で、その日に出てくれればと思うものですが、今はそのような状態です。
ただ、その1日~2日後には、証券会社がその時買っていたのか、売っていたのかを見ることが出来ます。1日の枠内で、買ったものを売り切って±0にするパターンもあるかもしれませんが、ある程度の気付きにつながるかもしれません。
そーせい株価と空売り残の推移
では、そんな中で実例を見てみましょう。以下のアドレスでは、そーせいに絞った空売りデータが掲載されています。
得られる期間に限りがあるのですが、ひとまず今回はそのデータで、株価vs空売り残高の比較をしました。
参加する証券会社は、以下の8証券会社です。
・JPモルガン証券:本検証の主役。Max2.5%近く売っている。
・モルガン・スタンレーMUFG:↑の投資銀行部門が分裂した別会社。リーマン後MUFGに買収された。
・Nomura International:野菜証券
・Deutsche Bank London:ドイツ銀行ロンドン支店。怪しい増資案件はだいたいここ。
・GOLDMAN SACHS:ゴールドマンサックス。個人的に上手い印象。敵に回したくない。
・Credit Suisse Securities:クレディスイス。印象は地味だが、18年末に鬼売りをみせる。
・UBS AG:スイスUBS銀行。規模は小さいが、なぜかここ最近にきて再参戦。
・Barclays Capital Securities:バークレーズ投資銀行。'17/2に突然消えるが、'19/1に再参戦。
なお、今回のルールですが、空売り比率0.5%を切ると報告義務が無くなり、見れなくなるという仕様がありますので、
・期間:2018/6/5から2019/7/18まで
・空売り比率0.5%を切ったら最後の数字のまま継続。
・途中参戦組は参戦した時から計算に含む。それ以前は0%扱い。
正確に行いたいのですが、仕様上こうなってしまうのでご容赦ください。
では早速参りましょう。証券会社8社の空売り推移です。
黒線が株価です。株価の変動で、各社思い思いの動きをしています。
特に目立つのが、昨年末に鬼のように売ったクレディスイス(水色線)と、年明けから大きく売り増ししたJPモルガン(赤線)ですね。両社とも残高が2.5%近くに来ています。
JPモルガンは、株価が上がり続けた1月から6月までひたすら2%台を維持しています。恐ろしい執念です。
加えて各社の合計をもとに、総空売り比率のグラフも作りました。
こうしてみますと、売りのピークは株価が最安値になった18年末ではありません。ピークは2,3月、2/15に最大8.62%を記録しました。奇しくも決算の翌日です。
このグラフを見てどのようにお感じになりますか?
「空売りが増えれば株価が上がる?」
「18年夏~年末の下落は空売りと無関係?」
あまりそのようにお考えならない方がよいかと思います。
特に1月~3月にかけては、「上値を抑えつけにいった」と私は解釈しています。2018年とおなじ値動きを想定して取引にいったという感じです。もちろん個人の意見ですが。
個人的にはこのデータは2016年~2018年で見てみたかったです。どのように推移して暴落したのかが気になりました。
値上がりで証券会社大炎上?
さて、この記事を書いたのは、空売りの様子を見たかったからではありません。損益の実情を見たかったので書きました。
そういうわけで、”当日の空売り残高×当日の値動き"を積算することで、全8社の損益(参考値)をすべて推計してみます。
もちろん、参考値であることを十分に留意してください。その日のデイトレードやヘッジ買い、終値とのズレが入りますので、実際は次にお見せするグラフよりは、緩和されていると思います。
底を貫こうとする赤線はJPモルガンです。”当日の空売り残高×当日の値動き"を全部足し合わせた結果、-20億円という結果になりました。
1月~6月を2%台で維持し続けたひずみがモロに出ています。
そういう意味では、同時期に残高が高かったモルガン・スタンレーMUFG(緑線)が-10億円となり、モルガンのワンツーフィニッシュとなりました。
クレディスイスはというと、12月末までに9億円近くの利益があったため、現在-4億円とそこまで落ちていません。4月を前にポジションを落としたことも功を奏しました。
次に総計に移ります。
ものすごい上下動です。
総計(水色線)の最高利益は、株価が最安値を記録した付近、12/25に約38億円(推定)の利益が出ていたという結果が出ました。
が、その後一気に減っていきます。
そーせいの株価が上がるとともに、利益は損失へと変わり、現在進行形ですが最大損失は約-54億円(推定)という結果になりました。
もちろん結果は参考までにとどめておくようお願いします。
(ただ、悔しい思いもしていたのでこの結果は少しうれしかったりします。)
実際はどれくらいヘッジされているのでしょうか。超高速トレードなどで利益を上げてるかもしれません。
それとも、今日出てくる7/17のトレード結果でさらに売り向かっているのでしょうか?
いずれにせよ、株価は大手証券会社の動向によって大きく左右されます。良い銘柄と思っても、大手にとことん売られるケースもありますので、初心者の方は十分注意してください。
おわり