こんにちは。shiroshiroです。
6/27にそーせいHeptaresオフィシャルブログから思わせぶりな更新がありました。
ジョンソン・エンド・ジョンソン社のJLABS@上海の開所式に出席
http://soseiheptares.blogspot.com/2019/06/jlab.html
そーせいとジョンソン・エンド・ジョンソンは、今の段階では特に提携を結んでおりません。
ですが、そーせい田村CEOが日本から唯一のパネリストとして、開所式に出席したそうです。なぜこのような更新があったのでしょうか?
見出し
・JLABSとは。
・JLABS@上海には何が入っている?
・そーせい出身のキーマン?
JLABSとは。
JLABSとは、ジョンソン・エンド・ジョンソン社のイノベーション部門にあるインキュベータ(ベンチャー企業を発掘・支援する組織)を指します。
そーせいのブログでも書かれていますが、「同社がパートナー先になり得ると考えるアーリーステージのベンチャー企業や企業家」の発掘・支援ということで、何かしらの提携が念頭にある?と言えそうです。
そのJLABS@上海は6月27日に開所して、兄弟施設含め13か所目になります。(たぶん。ブログは9だがどう数えたか不明)
米国:サンディエゴ、サンフランシスコ、南サンフランシスコ、サンカルロス、ヒューストン、フィラデルフィア、ボストン、ニューヨーク、ワシントンDC、マサチューセッツ
カナダ:トロント、ベルギー:ベーアセ、中国:上海
と米国中心ですね。
入居企業は全566社。創薬365、医療機器127、スキンケア系74、分野横断69社と非常に多いです。
また、ホームページ上では「RESOURCE HUB」として、このプロジェクトの支援企業の一覧が掲載されていたのですが、今のところそーせいは見当たりませんでした。
この絵ではイギリスに何もありませんが、ロンドンにEMEAイノベーションセンターがありますので、全くゼロというわけではありません。ジョンソン・エンド・ジョンソンとはどうやり取りをしているのでしょうね。
JLABS@上海には何が入っている?
さて、本題のJLABS@上海ですが、晴れて6月27日にオープンし、約4,400㎡の施設を立ち上げました。もともとは、アジア太平洋イノベーションセンター上海という研究施設がありまして、その近くに位置します。
その中には、最先端のラボ、機器、ミーティングスペースを備え、専用の運営教育プログラムも準備されているという充実ぶりです。写真もかっこいいですね。
そこに入っている企業は現在31社、創薬16社、医療機器13社、ヘルスケア系2社です。↓がその一覧ですが、このどれかと提携をするのでしょうか…
他社に詳しい、そーせいホルダーの方は多いのですが、わたしはどちらかというと苦手ですので、ここでの言及はしないでおきます。
各企業名と概要を下に用意しましたので、各自思い思いに予想してください。いつか答えあわせをしましょう。
入居企業 | 企業概要 |
Achelois Pharmaceuticals | Achelois は、固形腫瘍に対するT細胞医療の開発に焦点を当てています。 |
アケロア医薬品 | |
Analytics For Life Inc. | Analytics For Lifeは冠動脈疾患などの疾患を評価および診断するために非侵襲的AI機械学習ソリューションを利用しています。 |
アナリティクスフォーライフ | |
Aprinoia Therapeutics | Aprinoia Therapeutics は、新しい治療法とイメージングベースの診断法の開発に焦点を当てています |
アプリノイヤ | |
AsiaBiome | AsiaBiome は、アジアのミクロバイオームデータとサンプルへの独占的アクセスに基づく生物治療薬の発見と開発のためのプラットフォーム技術です |
アジアバイオーム | |
Beijing Syngentech | SyngenTechは、免疫システムを利用して癌と戦うために「プログラムされた」合成生物学に基づく生治療薬を開発しました。 |
北京シンジェンテック | |
BioSense Suzhou Ltd. | BioSense は強力な天然のKIの証明された機能的足場に基づいて新規のキナーゼ阻害剤(KI)を発見することに焦点を合わせています。 |
バイオセンス蘇州株式会社 | |
Black Ceramic Medical Technology | Black Ceramic Medical Technology は、高級窒化ケイ素セラミックジョイントインプラントの研究開発に焦点を当てています。 |
ブラックセラミック医療技術 | |
Bridge Biotherapeutics Inc. | Bridge Biotherapeutics は、潰瘍性大腸炎や線維性疾患などのさまざまな自己免疫疾患を効果的に治療するための治療薬を開発しています。 |
ブリッジバイオテラピー | |
ChemSun (Cayman) | ChemSunは、肺がんのための新しい革新的な次世代抗体ベースの薬を発見し開発しています。 |
ケイマン | |
Corestone Biosciences | Corestone Biosciences は、外科手術における非侵襲的呼吸モニタリングおよび持続的神経遮断カテーテルによる急性疼痛管理に関する革新的な医療機器に焦点を当てています。 |
コアストーンバイオサイエンス | |
DNX Biopharmaceuticals, Inc. | DNXバイオ医薬品 は、まれながん、まれながん、およびIL-1またはTNF-αを介した全身性自己炎症性疾患(SAIDS)に対する満たされていない医療ニーズに対処する、DNX-314およびDNX- 114 を含む非常に革新的な抗サイトカイン治療薬を開発しています。 |
DNXバイオファーマシューティカルズ | |
Hawkeye Bio | Hawkeye Bioは肺がんの早期発見のための非侵襲的呼気検査を提供します。 |
ホークアイバイオ | |
Helios Bioelectronics | Helios Bioelectronics は、AIとクラウドコンピューティング機能を備えた半導体ベースの診断プラットフォームです。 |
ヘリオスバイオエレクトロニクス | |
Hepagene Therapeutics (Shanghai), Inc | Hepagene Therapeutics は、肝疾患の患者さんを助ける革新的な薬を発見、開発、提供しています。 |
ヘパジーンセラピテクス | |
HighTide Therapeutics | HighTide Therapeuticsは、肝臓、胃腸、および代謝性疾患のための新しい治療法の開発に焦点を当てています。 |
ハイタイドセラピテクス | |
Holmusk | Holmusk は、精神衛生および慢性疾患の治療に対する中心的な効用として客観的な証拠を確立しているデータ科学およびデジタル治療会社です。 |
ホルムスク | |
Inertia Biotechnology | Inertia Biotechnology は、ユーザーが自分の肌を理解し、適切なスキンケアルーチンを選択するのに役立つ、直接消費者向けの肌テストキットを開発しました。 |
イナーシアバイオテクノロジー | |
Jiangsu Nuo-Beta Pharmaceutical Technology | Jiangsu Nuo-Beta Pharmaceutical Technology は、PI4KIIIaの阻害を介してベータアミロイド42の細胞内放出を促進することによってアルツハイマー病を治療することに焦点を当てています。 |
江蘇省ヌオベータ製薬技術 | |
Lifespans Limited | ライフスパン は、高齢患者の骨折を修復する際にインプラントをより安全でより効果的にするための独自のアプローチを開発しています。 |
ライフスパンリミテッド | |
LIVE2LIFE | LIVE2LIFE はクラウドプラットフォームDSP @ MTUBEを開発し、AI&ブロックチェーンを適用してすべての外科的介入処置の索引付け、分析および交換を行います。 |
ライフトゥーライフ | |
Maiden Therapeutics | Maiden Therapeutics は、ヒトの母乳のマイクロバイオームを利用して薬のような分子を発見する創薬プラットフォームを開発しています |
メイデンセラピテクス | |
Metabonose | Metabonoseは、パーソナライズされた栄養を毎日の腸内細菌叢の真菌症管理に統合することに焦点を当てています。 |
メタボノース | |
mSENSE | mSENSEは、インテリジェントでプロフェッショナルな健康管理ソリューションを開発し提供しています。 |
エムセンス | |
NE Scientific | NE Scientific は、医師が腫瘍の切除術において有意に改善された結果を達成するのを支援する、新しい外科的ガイダンスソフトウェアを開発しています。 |
NEサイエンティフィック | |
Octimet | Octimetは選択的METキナーゼ阻害剤のファミリーを開発しました。 |
オクティメット | |
Santai Biotech | Santai Biotech は、組織/臓器の損傷を修復するための組織工学製品を開発しています。 |
サンタイバイオテック | |
Shanghai Tuoxiao Intelligent Technology Co. | Shanghai Tuoxiao Intelligent Technology Co.はデジタル聴診器とAI を使用した先天性心疾患スクリーニング関連機器とシステムの開発に注力しています。 |
上海Tuoxiaoインテリジェントテクノロジー | |
SpineGuide Technologies | SpineGuide Technologies は矯正を提供し、同時に脊椎の成長を維持するように設計された特発性側弯症用インプラントを開発しています。 |
スパインガイドテクノロジー | |
Vigor Medical Systems | Vigor Medical Systems は、慢性呼吸器疾患の診断と管理に焦点を当てているデバイスおよびデジタルヘルスプラットフォームです。 |
ビガーメディカルシステムズ | |
Xinguang | Xinguang は、アルコール中毒や痛風などの代謝障害の治療に、リポソームまたはキトサンでカプセル化された多酵素の組み合わせによる治療に焦点を当てています。 |
ジャングァン |
そーせい出身のキーマン?
この調査をしている際に、ある興味深い事実を見つけました。JLABS@上海のメンバーに元そーせいに所属していた方がいらっしゃるのです。
その方はSharon Chanさん。2003年9月から2006年9月までの3年1ヶ月の間、そーせいのビジネスデベロップメントマネジャーとして所属しておりました。
リンクドインの文章をそのまま流用ですが、まさに事業開発をされていた方です。
「国際的な事業開発、日米欧のアライアンス管理、ドラッグリポジショニング、バーチャルドラッグディスカバリーを担当。 M&A、売却、コーポレートパートナーシップ/ライセンス(内外)、IPO、資金調達など、あらゆる分野にわたる取引の中で、泌尿器科、腫瘍学、CNSの治療分野を専門としています。」
そして、この方の役職ですが、なんと「Head of JLABS@Shanghai」です。そうJLABS@上海のトップです。
これは少し期待をしてしまいますね。なぜあの場所に田村CEOが呼ばれたのかも何となく理解できてきました。
あとは何が出るかです。わざわざブログに短い文書を乗せて書くこと自体、ホルダーは当然期待をしてしまいます。
どうかわくわくするようなものがでますように!
おわり