そーせいグループ その他

そーせいグループ、GLP-1拮抗薬HTL26119をお披露目

こんにちは。shiroshiroです。

そーせいグループの決算説明会が出てきません。

機関投資家は昨日の内に内容を知っておきながら、個人投資家は内容知れずというのは、非常にやりづらいところです。

(8/14 14:30の段階でリリースされました。つつしんで訂正いたします。)

記事を書くにも困りますので、今回はIRが”知識”ページで別に出していた、GLP-1について取り上げます。

創薬
構造ベース創薬技術を用いたアロステリックな新規GLP-1受容体拮抗薬HTL26119の同定
Identification of a novel allosteric GLP–1R antagonist HTL26119 using structure- based drug design

By Alistair O'Brien | Aug 12, 2019
https://soseiheptares.com/2019/08/Identification-of-a-novel-allosteric-GLP-1R-antagonist-HTL26119-using-structure-based-drug-design.html?ctry=jp

見出し
・そーせいAll StaRs®!
・論文の中身は
・そーせいならではの話

 

そーせいAll StaRs®!

今回の論文は、オランダに本拠を置くElsevier(エルゼビア)社出版の学会誌「Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters」にて掲載されました。

論文のタイトルについて、意訳しますと「GLP-1で候補薬できたよ。」でよいと思います。

後々お話しするわけですが、その前に今回の論文は共著者の量と質が大迫力です。

AlistairO'BrienaSteveAndrewsbAsma H.BaigaAndreaBortolatocAlastairJ. H. BrownaGiles A.BrowndSue H.BrownaJohn A.ChristopheraMilesCongreveaRobert M.CookeaChrisDe GraafaJames C.ErreyeCharlotteFieldhouseaAliJazayeridFiona H.MarshallfJonathan S.MasonaJuanCarlos MobarecaKrzysztofOkrasaaKelly N.SteeleaStacey M.SouthallaIrynaTeobaldaSteve P.WatsonaMalcolmWeira

間違えてなければ23名でしょうか。しかも、そーせいHeptaresの研究陣として名のある方がほぼ全員出ています。

2,3名の方ならありますが、研究分野の重要メンバーほぼ全員が出ているというのは、あまり記憶がありません。

 

第一著者は、Alistair O'Brien(アリステア・オブライエン)氏、リンクトインによるとHeptaresのシニアサイエンティスト

あまりお名前を聞きません。Mシリーズのパテント(特許)系では何度も登場する方です。残念ながら写真なし。

第二著者は、Steve Andrews(スティーブ・アンドリュー)氏、いまはケンブリッジ大学ALBORADA創薬研究所の化学部長を務めていますが、もともと2015年年末までHeptaresに在籍されていました

A2Aアンタゴニストである、AZD4635(HTL1071)の共同発明者であり、ペプチド、オーファン、ケモカインなど多大な研究業績をお持ちの方です。

つまりすごい方。(ケンブリッジHP参照。2番目の方です。)

Dr.Steve Andrew氏

最終著者は、Malcom Weir チーフR&Dオフィサーですね。せっかくですし、そーせいHPでプロフィール載っていますので見てあげてください。輝かしい経歴が乗っています。(英語なのがおしい)

ビッグディールのたびに、このお方のドヤ気味の顔を拝見できるわけですが、でもやっぱりすごい方なので、ドヤでいいと思います。

Dr. Malcom Weir氏

なお、Miles Congreve(マイルス・コングレブ)氏Rob Cooke(ロブ・クック)氏の掲載されていますよ。ぜひ見てください。そーせいを握る自信が深まると思います。

 

他にも論文には、Chris De Graaf師匠、Asma H.Baig氏、Ali Jazayeri氏(Heptares関係者)、Jonathan S.Mason氏などなど、重役の方からプレーヤー勢までぞろぞろいます。

そして最後、Fiona Marshall(フィオナ・マーシャル)氏ですね。この中で一番の大物、StaR®技術の生みの親です。この方が居なければ、そもそも何も始まりません。

レジェンドです。いつかノーベル賞取ってくれないものかと願っています。

現在は創業したHeptaresを離れ、Merck UKの新研究センターのTOPに座っています。離れたのは2018年1月ですか、もう1年半近くたってしまいました。

そんなキラ星のような方々が名を連ねる、まさにAll StaR®s(オールスターズ)です。この陣容は、日本の他のバイオベンチャーには絶対に真似できないでしょう。

 

論文の中身は

でも、そんなことを言いながら、肝心の中身についてはほんのわずかしかありません。

アブストラクトの内容は、

・GLP-1(グルカゴンライクペプチド1受容体)のアロステリック※1・アンタゴニスト※2となるHTL26119を本論文で紹介する。
・HTL26119は、SBDD※3技術をもとに、アロステリック結合部位の構造的に理解できている情報をうまく活用した。
・グルカゴン受容体(GCGR)とGLP-1の構造的類似点を特に活用
・GLP-1受容体は、C347残基周辺がGCGRと異なる為、選択性のよきターゲットとなった。

ポイント

・アロステリック(Allosteric)
活性部位以外の場所(アロステリック部位)で結合することで、活性部位の活発化 or 不活化させること。(対義語:オルソステリック(orthosteric))
・アンタゴニスト(Antagonist)
拮抗剤(きっこうざい)。神経伝達物質の働きを阻害する薬。スイッチをOFFにするイメージ。(対義語:アゴニスト(Agonist))
・SBDD(Structure Base Drug Discovery)…
構造ベース創薬。結晶構造情報をもとに、結合部位のカギ穴にあうカギ(薬)をデザインする手法。

(アロステリックは絵では下のようなイメージ。別の場所から働きかける感じです。)

引用元:SGS総合栄養学院 【基礎】アロステリック調節より

そして↑がHTL26119。ということで、内容は以上です。少ないと思われるかもしれませんが、これで十分だと思います。

これ以上、濃い部分に触れるのは、筆者も読者様も健康を損ねる可能性があるので、やめておきましょう。

 

そーせいならではの話

論文には触れませんが、せっかくですので、多少GLP-1のお話には触れたいと思います。

GLP-1(グルカゴンライクペプチド-1)というGPCRは、糖尿病と関連のあるGPCRです。

GLP-1の作動薬(アゴニスト)ならば、インスリンを分泌させて、糖尿病の薬になるわけですが、今回は拮抗薬(アンタゴニスト)であり、全くの逆です。

つまり、そーせいは重度の低血糖症の治療薬を狙っていることになります。

なぜ、糖尿病のほうにいかないかというと、ライバルが多すぎるからと思われます。

糖尿病薬はGLP-1に限らず、DPP-4阻害薬ほか、多数の製品が既に存在します。(PDF参照。引用元:日本医療・健康情報研究所より)

これだけあると独自性も打ち出せません。まして、注射剤でない経口投与のGLP-1作動薬「セマグルチド(和名:オゼンピック)」が、ちょうど7月に日本で承認されました。(ニュース参照)

これでは、いくらそーせいHeptaresでもやる意味があまりありません。ですので、拮抗剤(アンタゴニスト)にターゲットを切り替えようというわけだと思います。

 

それにしても、HTL26119は思った以上に小さくできています。

注射剤のほうのセマグルチドですと、分子式はC187H291N45O59で、分子量:4113です。

引用元:医薬品医療機器情報提供ホームページ 医薬品インタビューフォーム オゼンピック皮下注2mgより(PDF)

まったく異なりますね。できれば経口オゼンピックが見たかったところですが、今回はかなわず。気が向いたら調べてみたいと思います。

ということで、本日もありがとうございました。

このHTL26119で良いニュースがいろいろと聞けるといいですね。

 

おわり

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