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そーせいグループ 業績 説明会

そーせいグループのQ2決算説明会資料を読み解く回

こんにちは。shiroshiroです。

昨日ブログを更新した直後に、決算説明会資料がそーせいからリリースされました。

まさかの14:30という場中の発表でした。即時、記事内の文章を訂正しておけばよかったのですが、忘れてしまい誤情報となったこと、お詫びいたします。

本日は決算説明会資料についてです。PDF資料と動画配信が同時にリリースされています。

2019.08.14 お知らせ
2019年12月期 第2四半期(1月-6月)決算説明資料(4,031KB
https://ssl4.eir-parts.net/doc/4565/announcement/51971/00.pdf

2019.08.14 お知らせ
2019年12月期第2四半期(1月-6月)決算説明会の模様をこちらからご視聴いただけます
http://www.c-hotline.net/Viewer/Default/SOSE0cf865f14ab22d8d06efb75b9cc3fc8a

見出し
・大手製薬にのみ許されたパイプライン表
・M1の行方、Glacios電顕を導入してしまうベンチャー
・売上125億予想は早くも上方修正されました

 

大手製薬にのみ許されたパイプライン表

まず、説明会の前半はCFOのクリス・カーギル氏より説明がありました。

主に「業績」「計画」についてです。

「業績」については、当ブログ内の決算短信記事がありますので、ここでは省略させてください。下記リンクより参照頂ければと思います。

【答え合わせ】そーせいグループ2019年Q2決算発表

こんにちは。shiroshiroです。 そーせいグループのQ2決算が出てきました。早速、答えあわせといきましょう。 なお、今のところ突発ネタは無しという理解です。M1DLBについて、誤解を生みそうな表 ...

続きを見る

 

また「計画」については、「2019年度の業績見通しに変更なし」とのコメントがありました。

この時に、もし決算短信との数字の間で違和感を感じている方。その方は短信をよくご覧になっていますし、その違和感は正解だと思います。

その違和感を解消させる解説は、番外編として明日の別記事にて配信予定です。楽しみにしてください。

 

順番が前後してしまいますが、今回の資料では新しいパイプライン一覧が登場しました。

大変見やすいですね。

こういったテーブルはアラガンやアッヴィなど、”パイプラインを大量に抱えた大手製薬会社にのみ許された表現”だと思います。

そして、前回との違いは「前臨床開発」でファイザー社の非開示化合物(Undisc.)が増えたことですね。

これで臨床8本、前臨床7本となりました。

この流れで行きますと、2年ほどしたら、ファイザー、ファイザー、ファイザー、ファイザー・・・・、武田、武田、武田・・・、Genentech~・・・という要領でネズミ算式に増えていくんです。

大変に夢がありますよ。

これを見抜けずにネガティブを出している証券会社は、いったんそーせいのフォローを外した方が御社の名誉のためによろしいかと思います。

 

M1の行方、Glacios電顕を導入してしまうベンチャー

後半は田村CEOのほうから、ビジネスハイライトの説明がありました。

やはりなんといってもM1の行方についてですが、これは決算短信編の内容とほぼ同じなようです。

・日本のDLB患者向けの第Ⅱ相臨床試験(NCT#03592862)はDROP
・新たな治験届を医療品医療機器総合機構(PMDA)へ、HTL0018318(あるいは別の新規M1作動薬候補)で再提出する。
・毒性所見は2019年末ごろお知らせする予定。

ただ一点付け加えるとしましたら、

・新薬候補になり得る複数の化合物(HTL9936含む)を新たに創製(NEW)

だそうです。化合物また作ってしまったみたいです。

とにかく、M1プログラムについてはどの化合物でリスタートするのか」のような点が今後のメインになっていくのでしょう。

不安材料が解消されたと思っていますし、安心して保持できるようになりました。とても大きいです。

(ところで9936でない新化合物はどっちの会社に帰属するんでしょうね。)

 

あと触れておくとしましたら、サーモフィッシャー社のGracios電子顕微鏡でしょうか。

サーモフィッシャー社 Glacios Cryo-TEM(グラシオス 透過型クライオ電子顕微鏡)

加速電圧200keV(キロエレクトロンボルト)クラスの透過型電子顕微鏡。いくらぐらいでしょうか?

最新の電子顕微鏡を、施設増設込みで入れたとなると10億円行くでしょうか。(もし、見当がつく方がいらっしゃればコメントください。)

 

電子顕微鏡は走査型で安ければ1000万円単位ですが、透過型は天井知らずです。

限界を突破すれば、200keVどころか3000keV!のものもありますよ。3,4階建てクラスのお化け電顕が大阪大学にあったりします。

あと、たまたま調べていましたら、同型のGlaciosは、理化学研究所放射光科学研究センターにも入ったみたいです。(参考)

つまりそういう機関が導入するようなものと考えてください。

 

売上125億予想は早くも上方修正されました

あとは、気になったものをいくつか取り上げたいと思います。

まずは、動画の14:00前後の発言。

「事業開発部門は、昨年末に発表した目標を上期ですべて達成。かし、さらに目標を高く掲げて、追加の新規提携に日々挑戦しております」

ということで、提携はこれで終了ではないということが表明されました。また驚くような提携が、突然飛び出すかも知れません。

そして、質疑応答の2番目の質問(27:30~)。

Q.「今年度、まだ重要なマイルストンが発生すると予想していらっしゃいますか?」

A.「(クリス・カーギル)お答えはYESです。たしかに更なるマルストンを既存提携先から受け取ることを予想しています。

ただし、マイルストンという性質を考えますと、実際のタイミングについていつになるかをお伝えすることはできません。」

だそうです。

ということで、決算短信編で出した売上125億円予想は早くも終了しました。(短い生涯でした…)

最終的な売上高がいくらになるか全く予想できません。きっと年末までに我々はそーせいの本気をこれでもかと思い知らされるのだと思います。

本日もありがとうございました。

 

おわり

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