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【番外編】そーせい業績見通し解説~計画を見通せるか【GAAP?】

こんにちは。shiroshiroです。

本日は番外編です。

このブログは、タイトルのごとく最先端を攻めていくつもりで記事を書く都合上、執筆中に沼に大ハマりすることがよくあります。

「内容が理解できない。」「わかりやすく書けない。」「分量が大きくなりすぎる。」などなど…

そんな中で、昨日もきれいに沼にハマっておりました。そのトピックスは、

 

「そーせいの業績見通し(現金支出)」「non-GAAP」

 

の二つです。

ふたつともスルーしてまずいわけではない、しかしどこか引っかかる単語のように思えます。

特にそーせいは、"業績見通しに変更なし"と言いますが、なんとなく"ふーん"で流していないでしょうか。

これは現金支出と業績を間違えずに区分すれば、すっきり理解できると思います。

2019.08.14 お知らせ
2019年12月期 第2四半期(1月-6月)決算説明資料(4,031KB
https://ssl4.eir-parts.net/doc/4565/announcement/51971/00.pdf

見出し
・non-GAAPってなに?
・なぜ現金収支で語るの?
・業績見通し変更なしでOK?

 

non-GAAPってなに?

決算資料の冒頭で、non-GAAPという言葉に、"これ何?"とお思いにはならなかったでしょうか?

ざっと確認しても、そーせい資料では今回が初出のようです。

しかしながら、海外の製薬会社では、GAAP、non-GAAPという言葉は当たり前のように乱れ飛んでいます。

 

これらはここ最近の国際会計の流れ(ブーム)を組んだ話です。

単語の意味は、

GAAP(ギャープ)
Generally Accepted Accounting Principles。
公正妥当と認められる会計原則。つまり、会計ルールに厳密にのっとった財務会計。
例:US-GAAP(米国会計基準)、日本版GAAP(企業会計原則)
・non-GAAP指標
(企業を分かりやすく説明するため)GAAP指標から一部を除外or追加した数値のこと。海外はnon-GAAP指標の記載が当然になってきている。
例:調整後1株当たり利益、調整後利益、調整後キャッシュフロー、EBITDA

となります。つまりnon-GAAPと言えば、GAAPから少し加工してできた会計数字を指します。

別に違法とかそういうものではありません。

資本効率が良いか悪いか、そういったものを測る指標として、non-GAAP指標抜きでは語れなくなってきている風潮があるのです。(参考PDF)

そして、GAAPかnon-GAAPか書かないと、前提が大きく変わるので、海外相手なら明示は必須です。

 

以上を踏まえますと、"そーせいが海外投資家を意識して、記載を加えてきた"ということになると思います。

おそらく、こういった理解をしていればよいでしょう。

 

なぜ現金収支で語るの?

そして、そーせいが海外を意識している点として、現金収支を重視している点が挙げられます。

いわゆる、キャッシュフロー重視の経営と呼ばれるものです。

 

日本人の伝統的感覚で言えば、「売上高、営業利益、経常利益、純利益」この4つで見ればいいじゃないか。と思われますが、海外の場合は「限られた資本のなかでいかに多くの現金を生み出すか」が注目されます。

そのため、この点を見るとき、減価償却費やのれんなど「実際に現金は伴わないけれど最終利益が変わるもの」というのは、除外されます。

 

その代表的な指標が、EBITDAです。

EBITDA
(earnings before interest, tax, depreciation, and amortization)
財務分析上の概念の一つ。税引前利益に、特別損益、支払利息、および減価償却費を加算した値のこと。

海外はこういった指標を重視するんです。(米国会計史で、重大な粉飾が2000年代初頭にありましたが…)

ですので、そーせいも現金収支で話さないといけない背景があることを理解する必要があります。

 

業績見通し変更なしでOK?

そんな中、資料の中では日本の「売上高、営業利益、経常利益、純利益」と、海外の「現金収支」を同時に話している為、ひどくややこしくなります。

まず、そーせいのほうからは「2019年度の業績見通しに変更なし」とのリリースがされました。

この時思われるのは、「短信の一般管理費は、1,910百万円だよ。もう突破するんじゃないの?」ということかもしれません。

実際、短信の研究開発費は2,038百万円、一般管理費は1,910百万円です。

ただ、この指摘はあっているようで間違っています。「現金を伴わない費用」というものを勘定に入れてしまっているのです。

 

ここでの正しい数値は、研究開発費は1,862百万円、一般管理費は1,239百万円なります。この数字だとセーフなのです。

実際、なんだと…?と思われるかもしれません。そんな使い方ありか、と。

 

そして、そーせいもそれを踏まえているのか、本筋ではない添付資料のほうで説明スライドがあります。質問された時用なのかもしれません。

売上、現金支出、非現金支出、利益までの、一気通貫の数字が↑のようになります。

これを踏まえて、見比べてみましょう。

日本式 Q2(百万円) 海外式 Q2(百万円)
売上収益 5,056 売上収益 5,056
売上原価 393 売上原価 393
研究開発費
(非現金支出含む)
2,038 研究開発費
(現金支出のみ)
1,862
販売費および一般管理費
(非現金支出含む)
1,910 販売費および一般管理費
(現金支出のみ)
1,239
非現金支出 847
その他費用・損失 715 その他費用・損失 715
四半期利益 395 四半期利益 395

こういうことなんです。これでようやく業績見通しの意味が分かりました。

非現金支出を踏まえれば、確かに見通しの変更はないということなんです。

このあたりの説明が飛んでしまっているので、業績見通しが直観的にピンとこないわけですね。

 

いかがでしたでしょうか?

これを理解した時、業績見通しでいう5,940百万円~7,020百万円という従来の費用額はあまり日本式に捉えない方がいいでしょう。かならずズレが出ます。

昨日はこの沼に大いにはまっておりました。

別に売上高予想にも、最終利益予想にも影響はないので大丈夫なのですが、正しく理解したい場合、これを理解しないととんでもない勘違いをすること請け合いです。

是非気を付けてください。ありがとうございました。

 

おわり

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