そーせいグループ その他 説明会

【まとめ】欠席でもニュース早わかりのR&D DAY【そーせい】

こんにちは。shiroshiroです。

別の問題で多くの時間を割かれ、いまR&D Dayのまとめです。

 

ひとまず、当日の資料と動画は下記参照です。

【資料】
https://www.soseiheptares.com/investors/financials-filings/financial-presentations.html?ctry=jp

【動画】
http://www.c-hotline.net/Viewer/Default/SOSE7e3faa78c98723a9b5c63252057bece1

なお、冒頭、田村CEOからのあいさつでは、

「GPCR創薬に携わる研究者の生の声を聞いてほしい。」

とおっしゃっていました。プロの発表は聞ける機会がなかったですので、わたしも直接お話が聞けてとても良かったです。

今回は、欠席された方でもすぐわかるように、特別なポイントに絞って書いていきたいと思います。

既出の情報について省略しますのでご容赦ください。

 

「藤吉教授の講演」と「研究施設の紹介」

2.基調講演「極低温電子顕微鏡による構造解析に 基づくドラッグレスキュー戦略」
東京医科歯科大学特別栄誉教授 藤吉好則教授
https://www.soseiheptares.com/uploads/financial_presentations/RD%20Day_Yoshinori%20Fujiyoshi_JP%20for%20HP.pdf(6.7MB)

発表対象はアクアポリン(水チャネル)ですが、正直、3割も理解できませんでした。難しいです。

クライオで構造を分析するのは同じですが、GPCRとは違うので、読者の方はそこまで重視しなくていいかな…と思います。

 

個人的には、

・電子顕微鏡の分解能2.8Å(オングストローム)で水分子が観察される。

という点は今後の参考にさせてもらおうと思います。

電子顕微鏡の分解能

・分解能(Optical resolution)…
装置などで対象を測定または識別できる能力。顕微鏡などの能力指標のひとつ。ここでは数字が低いほど良い(細かく見える)。
・Å(オングストローム:angstrom)…
1Å=0.1ナノメートル。原子や分子の大きさなど非常に小さな長さを表すのに用いられる単位。

水分子の大きさが2.8Åなので、分解能が2.8Å以下なら電子顕微鏡で水分子が見えるという話ですが、意識していなかったので勉強になりました。

Full-SBDDの記事から、水分子には要注目で勉強したいと思います。

左図 2.8Å以下で水分子が観察可能。X線(右図)では結果が異なる。

3. 「Sosei Heptares 新ケンブリッジ研究施設の一日」
トランスレーショナル・サイエンス部門 鈴木理愛博士
https://www.soseiheptares.com/uploads/financial_presentations/RD%20Day_Rie%20Suzuki_JP%20(FINAL).pdf(2.1MB)

続いては、「グランタパークの研究施設の紹介」「免疫/消化器系疾患の説明」でした。

両テーマとも、動画が用意されています。特にグランタパークのほうは、最新鋭の施設の中身が見れますので、ぜひ見てください。(00:05:00~)

グランタパークのマップが出ていたのですが、このオフィスはお隣さまがギリアドで、広場の反対側がアストラゼネカなんですね。

もう一つここで出ているVernalis(バーナリス)ですが、こちらは米S&P400の登録企業、Ligand Pharmaceuticalsの子会社Vernalis RESEARCHになります。

(Ligand~は時価総額2000億円規模。そこまで大企業ではない)

次に話が出てきたのが、消化器系疾患(GI:gastrointestinal)のお話でした。

今後そーせいのプログラム内で10%→36%と拡大していくようですので、事前に説明を。ということでしょうか?

ターゲットは、以下の三つです。

・炎症性腸疾患(IBD)
・過敏性腸症候群(IBS)
・短腸症候群(SBS)

といっても疾患の説明だけで、目立った新規材料は有りませんでした。

動画は短腸症候群など、日常生活がいかに困るものであるかということ。見た方がいいと思います。自身がなったらと思うと身につまされます。

 

「StaR®技術の力」

4.StaR®技術の力~GPCR創薬におけるリーダーとしての優位性の源泉
生物物理学研究部門 ステイシー・サウスオール博士

https://www.soseiheptares.com/uploads/financial_presentations/RD%20Day_Stacey%20Southall_JP%20(FINAL).pdf(12.6MB)

その次はStaR®技術です。だいぶかっこいいサブタイトルがつきました。

①StaR®の紹介、②活用事例、③提携、④今後の話 という具合に分かれていますが、①~③は既存情報が多めな印象。

読者さまの中ではおそらく、②中のPAR2の部分で新出に見える部分が多かったと思います。

【PAR2の候補物質】
①AstraZeneca社との低分子薬
②X-Chem社&AstraZeneca社共同の低分子薬
③ペプチドリーム社とのペプチド薬
④Morphosys社との抗体薬

といった具合ですね。筆者からは、①~③は見たことのあるスライドで、④は初めて見るスライドでした。

"GPCRに対して抗体をつなぐ"というのは細胞外に小さい露出領域しかないので難しいようです。

しかし、Morphosysとの共同研究で、PAR2StaR®が利用可能であり、多くのヒット抗体を生成。

最適化した結果、独自の医薬用抗体を創製したとのこと。

低分子に限らず、抗体にも拡大可能。受容体内外でどんどん候補物質を作れているようですね。

 

あと個人的に気になったのは、動画37:30~からの発言

"実際、プロジェクトは当初、StaR®生成に適当なPAR2拮抗薬リガンドが得られなかったため、リガンドフリー状態の受容体安定化から始めました。"

「リガンド無し状態から安定化できるんだ…」 というのと、「PAR2リガンドを見つけられないと他企業はスタート地点にも立てなさそう」 という点。

 

次に、動画38:40~からの発言

"リガンドの結合部位は、従来のモデル化されていた結合ポケットではなく、その隣接した場所でした。"

「高解像度の画像が得られたことで、従来の想定は誤りだった」みたいです。

この誤った理解で臨床に進んでいたら…と考えると、いかに意義のあることかわかります。

 

残り、「④今後の話」については気になる点をダイジェストで。

"・X線自由レーザー(XFEL)、シリアルフェムト秒結晶解析(SFX)"

このあたりは解説してないので説明不足ですが、将来っと細かく結晶が見れる予定。

・時間分解実験を可能とし、伝統的な静的な画像に加えて、相互作用ダイナミック側面を導入。”

間違っていなければ、静止画のみならず動画になるということ?よくわからないです。将来見せてくれるかな?

"・ケンブリッジ薬学、クライオ電顕コンソーシアムにおける高解像度データコレクション(2×Krios, 300 keV)

twitterでは、Krios1台と思ったのですが2台の間違いでした。HeptaresのGlacios1台と、ケンブリッジ大のKrios2台で観察するようです。

 

改めて見ると重い内容ですね。

PAR2はひとつの受容体でいろいろな角度から攻めるいい例として、ピックアップしたのかなと思っています。

GPCRの内と外、低分子・ペプチド・抗体、何でもアリな雰囲気になってきました。

 

「研究開発の進捗について」

6. 「研究開発の進捗について」~最先端のサイエンスによる新規医薬品候補の創出
行役副社長チーフ R&D オフィサー マルコム・ウィアー博士
https://www.soseiheptares.com/uploads/financial_presentations/RD%20Day_Malcolm%20Weir_JP%20(FINAL)%20(5).pdf(4.5MB)

 

さて、当記事ではマルコム・ウィアー氏のプレゼンを次に出します。

AIはあとまわしです。ごめんなさい

この記事ではとても収まりません。

まとめるにも相当の調査がいることも自覚していますので、じっくり準備させてください。

 

ウィアー氏からは各パイプラインの説明がありました。

冒頭の通り既出はスキップで行きますと…

・P6:Orexia、InexiaのターゲットはOX-2 Agonist。

OX-1 Agonistかと思ってました…後で修正します。

・P15:ムスカリンM4、HTL16878は米国における臨床試験申請中。現行の第Ⅰ相臨床試験は良好。

現行の試験はイギリスのみですので、米国へと拡大ですね。結果発表あるといいなぁ。

・P20:mGlu5 NAM、HTL14242 ALS関連疾患を含む更なる研究を目的とし、前臨床試験を実施中。

更なる研究とはなんでしょうね。過去記事のようにアルツハイマーあるでしょうか?(参考)

・P21:GPCRペプチド療薬に大きな可能性

ペプチド薬 頑張ります宣言。候補ではどんどんペプチド薬増えてましたからね。このスライドは出ておかしくないとは思っていました。

「低分子よりも扱いやすいペプチド製薬もある」ということなので、現ペプチド候補はそういうことでしょう。

・P25:CGRP、HTL22562 有効性・安全性ともに高いレベルを狙い、経鼻腔送達を目指す。

強い言葉です。お願いですから、出戻ったこの子の為のディールを必ず決めてください。

2019年第4四半期、ヒト初回投与試験開始に向け進捗。(別資料では2020年に第Ⅰ相臨床試験開始予定)

・P28:GPR35作動薬、炎症性腸疾患(IBD)に対する新規治療薬

GPR35は初出ですね下痢止め、胃腸鎮痛作用とか、誰でもお世話になりそう。武田は興味持たないのでしょうか?

あとは、発言の部分では…

動画01:24:00~からの発言。

(アルツハイマーについて)我々は神経炎症にかかわるGPCRといった疾病修飾薬(Disease-modifying drug)も模索しています。しかしその研究はまだ早期段階にあります。

来ましたね。根本的治療。根治治療薬です。まだ全く形になってなさそうですが。

いまのM1/M4はいわゆる対症療法。症候改善療法(Symptomatic therapy)ですから、完全攻略を狙ってきています。

 

ラスト、動画01:38:40~

GPCR創薬には今後数十年にわたって高い可能性を持ち続け、当社グループの強みであるこの取り組みにおいてそーせいHeptaresは第一線に立ち続けます。

3番のStacey Southallさんのスライドだと、"疾患に関わるGPCRターゲット数:400"とありますので、全部掘り起こすかも?

数十年という長さはそういうことかもしれませんね。(知らんけど)

 

だいたいこのぐらいでしょうか。気になった部分をメモしていくだけだったので、漏らしがあったらすみません。

あと、Q&Aについてはここではスキップします。

わたしよりももっと分かりやすくまとめている方がいらっしゃいますので、そちらをご参照ください。

Special Thanks トラベルエア(@travel_air3000)様

 

AIについては、今後の更新をお楽しみに。

いま早々に出す必要はないはずと思って遅らせていますが、必ず出します。

以上、長い文章でしたがありがとうございました。

おわり

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