そーせいグループ 業績

そーせいグループ2019年第4四半期決算発表

こんにちは。shiroshiroです。

非常に久々の単発記事です。そして、そーせいグループの第4四半期決算が出ました。

といいつつ、まだこの記事を書いている2月17日時点では有価証券報告書がアップロードされていません。アップされた段階で、何か追記していきたいと考えております。

2020.02.13 決算
2019年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
https://ssl4.eir-parts.net/doc/4565/tdnet/1796977/00.pdf

2020.02.13 適時開示
2019年12月期連結業績と前期連結業績との差異に関するお知らせ
https://ssl4.eir-parts.net/doc/4565/tdnet/1796981/00.pdf

2020.02.13 適時開示
2019年12月期(1月-12月)ビジネスハイライトおよび連結業績について
https://ssl4.eir-parts.net/doc/4565/tdnet/1796952/00.pdf

2020.02.17 お知らせ
2019年12月期(1月-12月)決算説明資料
https://ssl4.eir-parts.net/doc/4565/announcement/56129/00.pdf

2020.02.17 お知らせ
2019年12月期 決算説明会の様子をこちらからご視聴いただけます
https://www.net-presentations.com/4565/20200217/

 

2019年Q4業績チェック

第4四半期の決算は以下のようになりました。

そーせいグループ2019年12月期 Q4決算
売上高:9,726百万円、営業利益:384百万円、税前利益:534百万円、純利益:1,432百万円

営業利益がへこみましたね。この数字を四半期ごとに見ていきましょう。

2019/12 Q1 Q2 Q3 Q4 合算 前期末予想
売上 3,136 1,920 2,714 1,956 9,726 予想非開示
営利 1,061 -330 363 -710 384
税前 929 -637 850 -608 534
純利 1,018 -623 1,066 -29 1,432

売上の水準はQ2とほぼ同程度これでようやく通年黒字のバイオベンチャーとなりました。
ファンドの中には、マザーズだと買えない・赤字企業だと買えないなど、多数の制約があったりしますので、ひとつまた一つと改善をしてきています。

収益構造についても確認したいところですが、有価証券報告書はおそらくまだ先と思われます。前回は3月末の株主総会と同時(3/28)でしたので、出てこない前提で見ていきましょう。以下が決算短信の情報となります。

本来もう少し細かいのですが、そこはやむをえません。これまでに作ってきましたQ3までの情報をもとに4半期単体では以下のようになりました。

そーせい Q4単体収益構造
マイル:9.21億円?
(Q3:18.7億円 / Q2:9.16億円 / Q1:20.7億円)
ロイヤリティ:6.88億円
(Q3:5.17億円 / Q2:6.25億円 / Q1:5.76億円)
研究開発受託:???億円
(Q3:2.53億円 / Q2:3.29億円 / Q1:4.23億円)
製品供給収入:0.73億円
(Q3:0.65億円 / Q2:0.70億円 / Q1:0.65億円)
費用:26.6億円
(Q3:23.5億円 / Q2:22.5億円 / Q1:20.7億円)

はてなが付いている所はまだ未確定です。(ロイヤリティなぜか多いですね。数字は確認しましたが合っていました。)
費用の部分がぐっと上がっています。この理由についてはじめ研究開発費の増加を想像したのですが、どうも違う様子。単体ごとに確認してみるとどうやら、一般管理費とその他のようです。

単体 Q1 Q2 Q3 Q4 通期
売上原価 -213 -180 -212 -246 -851
研究開発費 -1,024 -1,014 -1,114 -1,140 -4,292
販売費および一般管理費 -841 -1,069 -739 -965 -3,614
その他収益/費用 3 13 -286 -315 -585

特に突然出現してきたのは、「オラビ®錠の無形固定資産減損:6億円」ですかね。
IFRSを採用している以上、収益の見込みがないものについて減損する必要に迫られます。それにしても発売は今年の1月31日でしたので減損早いですね…

そして、各四半期単体の数字は以下の通り。

こうして数字を並べてみますと、マイルストンや一時金による収入がどうしても目立ちますが、それは97億円中の60億円のこり37億円がそれ以外のものになります。
そして今期についていえば、QVM149の承認&上市ウルティブロの中国販売本格化、が予想されますので、マイルストンだけではない厚みがめだってくるといいですね。

 

大企業しかいない売上構造!来期の業績は?

続けて地域別の収益ですが、Q2も合わせておきます。

これらの内容ですが、今回はなんと「企業別の収益」も新たに乗ってくるようになりましありがたいですね。
そして怒涛のような大企業の数々第一三共でさえ小さく見えてしまいます。なお、武田薬品工業やジェネンテックはあまり数字が表になっていなかったのですが、それぞれ11億・10億という金額をうけとっています。

ここに次ははたしてどのような企業が載ってくるのか。とても楽しみですね。わくわくします。

 

さて、最終章には決算説明会の内容をまとめますので、ここから先は決算短信までの情報で一度まとめます。という事で、いつものテーブルで業績のハイライト

2019 決算内容 IR マイル
Q1 売上:31.3億円
費用:20.7億円
営利:10.6億円
(ロイ:5.7億円)
(受託:4.2億円)
(販売:0.6億円)
2019.1.7 AZ社 AZD4635Ⅱ相入りマイル 15百万米ドル
Q2 売上:19.2億円
費用:22.5億円
営利:△3.3億円
(ロイ:6.2億円)
(受託:3.0億円)
(販売:0.7億円)
2019.5.14 Pfizer社 開発候補物質創出マイル
2019.5.24 Novartis社 QVM149欧州申請
2019.6.10 Pfizer社 2件目の候補物質創出マイル
3百万米ドル
2.5百万米ドル
3百万米ドル
Q3 売上:27.1億円
費用:23.5億円
営利:3.6億円
(ロイ:5.1億円)
(受託:2.5億円)
(販売:0.6億円)
2019.7.16 ジェネンテック社 共同研究提携 一時金
2019.7.18 Formosa社 アクティバスAPP13007 IND承認
2019.8.5 武田薬品 新規戦略提携
26百万米ドル(※)
2.5百万米ドル
26百万米ドル(※)
Q4 売上:19.5億円
費用:26.6億円
営利:△7.1億円
(ロイ:XXX億円)
(受託:XXX億円)
(販売:XXX億円)
2019.10.9 ジェネンテック社 疾患標的特定マイル
2019.12.23 Pfizer社 臨床試験開始
2019.12.24 Pfizer社 3件目の候補物質創出マイル
3百万米ドル
5百万米ドル
3百万米ドル

という具合となりました。2020年の業績はどのようになるでしょう。
決算短信内で語られる来期2020年12月期の業績については、おおよそ以下のような内容です。

2019年12月期と近いものになる見通し
・研究開発費の現金支出:4200~4700百万円 (前期:4320-4860)
・一般管理費の現金支出:1800~2300百万円 (前期:1620-2160)
新規提携に伴う一時金を見込み(NEW!)
・既存提携先からのマイルストン収益
・テクノロジー、ツールへの投資。コストベースの徹底管理
・開発活動のための十分な資金:2022年まで (Q3時:2021年まで)
※予想為替レート 1ドル110円

つまり現時点では、昨年と同じという理解をするべきという事ですね。
新規提携に伴う「一時金」と書いているので、武田&ジェネンテックのような肩透かしはなさそうでしょうか。あとは、活動のための資金が早々に2022年までと変更になりました。早いですね。黒字を出し続けることで単純に現金が減りづらい構図になったためでしょうか。

そのあたりは説明会資料で確認します。

 

2/17説明会資料OPEN!

冒頭でもリンクは用意いたしましたが、説明会資料が開示されました。
気になった部分をどんどん拾い上げていきましょう。

2020.02.17 お知らせ
2019年12月期(1月-12月)決算説明資料
https://ssl4.eir-parts.net/doc/4565/announcement/56129/00.pdf

・現金について

ひとまず財政状況についてです。もうすでに疑問に思っている方もいるかもしれませんが、2019年末の現金勘定が153億円まで減っています。すごい減っている!と思われるかもしれませんが、実際にはそうではありません。
現金として減った部分の多くは、費用ではなく「みずほからの借金の返済」になります。(有利子負債の詳細は、前期有報P25参照)
その証拠としてキャッシュフローの動きを見ますと、
・営業+3441百万円 / 投資+246百万円 / 財務△6964百万円
特に意外だったのは、どうやら「繰り上げ返済をしている」ようです。

ただし、枯渇のリスクについてもあらかじめ手を打っているので心配はありません。説明資料P5にもありますように

タームローンを完済。みずほ銀行と50億円(45百万ドル)の新規コミットメントライン契約(現時点の 借入残高なし)を締結し、将来の財務上の柔軟性を確保

必要に応じて借り入れをする準備を整えているようです。
理由はおそらく次のような内容によるものと思います。

2020年、新たな テクノロジー、ツールおよび 能力を追加(16ページ)
英国/EUにおける研究開発力の縮小は当社グループにとっての大きな成長機会(22ページ)

れは絶対にどこかを買収か何かするんでしょうね
そうでなければわざわざ書かないでしょう。(22ページ目は特に)
【2/17 21:00追記】22ページについては説明会動画内で、優秀な人材の獲得について言及していました。

 

・新規提携について

皆さんも筆者も大好き、新規提携のお話。

世界をリードする製薬・バイオ医薬品企業 との5億ドル以上の提携が最重要目標
2020年に2~3件の価値の高い新規提携および ベンチャーとの提携を目指す

パワーワードばかりですが、
「5億ドル以上の提携が最重要目標」「2020年に2~3件の価値の提携」
ベンチャーもその中に含まれている雰囲気があるので、3件全部大型導出とは受け取らないようにしましょう。ですが、

または、長期的展望を持ったベンチャー に新規シーズを委ねる

これ↑↑↑は見慣れないですね。メディチのようなものらしいです。

 

・現金について

残りは技術の部分ですが、もはやこのブログでも散々書いていますのであまり必要ないでしょう。
「ほかの企業よりもはるかに速いスピードで」
「質の高い治療薬候補を作る」

以上になります。

スライドを見る限り、前臨床品を1個作るのに500個で済むようですね。
なお業界標準を1000個以上としていますが、実際は…もっと多いです。
国内実績を言えば、「直近5か年累計で62万分の146」つまり4200個作るのが平均です。

この数字だけで技術力の差を見て取るには十分でしょう。

【バイオ株講座】新薬ひとつあたりの成功確率は

こんにちは。shiroshiroです。 昨日お話ししました日本製薬工業協会の件、今回はそれの続きです。 (昨日の記事はこちらから。) 新薬ひとつを作るのに、その成功確率はいくつかという話は何かしらで見 ...

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・Q&Aは?

残る部分はこちらと言いたいところですが…
Webcastの画面はまだ準備中となっているので見ることができません。

 

じきにこちらもオープンになるでしょう。開示されるまでしばしお待ちください...

【2/17 21:00追記】質疑応答部分カットされてました...
ちなみにですが…、リード化合物は2年で4個のペースで創出。
そして現在提携していない化合物が15個存在たまっていますが、「15個の話は全て提携の話を進めている」そうです。(27:30)
今後どんな話が飛び出てくるでしょうね。

 

あとは有報が上がった時に、数字を正式版に訂正するだけですね。
というわけでこれからもそーせいを要チェックでいきましょう。

おわり

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